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鳥谷歩 化学療法などのtips


抗がん剤
・吐き気があっても水と歯ブラシだけ(歯磨き粉は使わない)で歯磨きすると、おえっとならず、なぜか物も食べやすくなった。病院でくれるうがい薬でも、吐き気があると私は気持ちが悪くなってだめでしたが、水だけで歯磨きするだけでも、ぜんぜんましでした。
・抜けた毛はガムテープを使うと掃除しやすかった。
・物が食えなくてもなぜかプリンは食えた。
・休薬の週は、ケンちゃんの豆腐とか、食べやすい物でいいからなるべく食べる努力をした方がいい。採血結果をちょっとでも良くして、抗がん剤のスケジュールを全うする事が大切やと思う。あくまで休薬の週だけです。ケモの週は無理して食べることないです。拒食症にならないようにお気をつけください。
・私の場合、治療開始前にだいぶ進行してたのか、がんからくる疲労感が強くて、射精する気持ちになんてとてもなれず、また少しでも治療開始を遅らせるのがいやだったので、精子の冷凍保存はやりませんでした。でもいまは、無理してでもやっといたらよかったかなと、少し思います。寛解できたいまやから、そんなこといえるんかもしれませんが。もし余力があるならば、やっといたほうがあとで後悔が少ないかもしれません。


末梢神経障害
・マジックテープのスニーカーが履きやすく脱ぎやすい。ダンロップとムーンスターに大きなサイズ(〜30cmまで)がある種類のマジックテープの大人用スニーカーを作ってくれてる。グラフィールド(〜28cmまで)、サンバード(〜28cmまで)、スポルディング(〜27cmまで)、トップレックス(〜27cmまで)などもマジックテープのスニーカーを作ってくれてる模様(2015年3月現在)。アシックス(〜27cmまで)、ウインブルドン(〜29cmまで)もある模様(2015年4月現在)。マジックテープのスニーカーは格好悪いという固定概念があるようですが、手足が不自由な者にとっては、本当にこの上なく便利でありがたい品なんで、許容してやって下さい。
・字が書きづらい時、ソースネクストの「さよなら手書き」というソフトが、プリンタ・スキャナが使える環境なら便利。2015年3月に「さよなら手書き2」がリリースされてます。前バージョンより使いやすくなってるそうです。前バージョンで作ったファイルも2でもちゃんと読み込めました。2015年12月にさよなら手書き3がリリースされたとのことです。ご興味があればぜひ。私は初代のバージョンを、末梢神経障害で手が不自由になってつたない字しか手書きできなくなったときに、傷病手当金の書類を書いたり、セカンドオピニオンで自分の症状などを書類に書いたりするのに、重宝しました。特に、セカオピの書類は限られたスペースに効率よく情報を記さないといけなかったので、たいへん助かった記憶があります。
・缶のプルタブやペットボトルの蓋を開けやすくする道具がアマゾンや楽天市場で買える。いろいろ種類があるので、自分に合った物を探すのがいい。ちなみに私は「キャップ・プルトップオープナー[eg(イー・ジー)]」というのを使ってます。
・鮭フレークの瓶やジャムの瓶など、大きな蓋に対応するバージョンとして、「eg plus+(イー・ジー・プラス) キャップオープナー」というのがあります。
・耳垢は風呂上がりに綿棒で取るのが一番安全やと思う。
・爪を切るのは「コフの爪切り」というのがめっちゃ使いやすくて重宝してます。アマゾンで買えます。
・コフの爪切りでも足の爪がうまく切れないときは、ニッパーの爪切りやと、わりかし切りやすいです(私はMARUTOさんのを使ってます。とても便利です)。それでも無理な場合は、都市部によくあるようですが、フットケアサロンという店にいくと、足の爪を切ってくれるようです(私もまだいったことないので中途半端な情報ですみません)。形成外科や皮膚科でも施設によっては切ってくれるとこあるのかもしれません。
・私の場合、担当医に神経内科の先生を紹介して貰い、リハビリを段取りして貰えた。末梢神経障害の手足の不自由さはすぐには改善しない(=神経がすぐには治らない)が、入院中に落ちてた筋力や姿勢の悪さを改善でき、QOLが少し改善できたと思う。個人差はあると思いますが、私の場合、近所のコンビニまでもたもた歩くのがやっとだったのが、自転車に乗れるまでに改善しました。
・洗濯物を干す、畳む、など、できることでいいから、何か家事を担当すると、手のよいリハビリになる。
・足湯用のバケツがアマゾンなどで売ってます。シャワーなどでお湯を入れるだけで使えて、足も入れやすい形になってます。
・ひざを伸ばす足のストレッチをするとき、タオルを足の裏にひっかけて、タオルの両端を手でひっぱると、うまくストレッチができます。私は体がかたくて、足を伸ばすストレッチが苦手でしたが、この方法でやると、終わったあと足がとても軽くなる気がします。


入院
・一日一個ヨーグルトを食べると便秘しなかった。私の場合は明治さんのLG21って書いてある青いやつが身体にあってたのか、よかったです。
・ガラケーよりスマホを持ってたほうがいい。自分の病気の事を調べやすい。情報を得やすい。
・私は契約したことないのですが、情弱なもんで入院当時その存在を存知してなかったのですが、世の中にはモバイルルータという品があって、これを使うと、ノートパソコンなどでインターネットを利用できます(代表的なのがWiMAXとか)。これがあったら安い中古のノートPCでも買って、ネット環境はもっと快適やったやろなと思います。
・看護師さんたちと話すときはなるべく笑顔を心がけたり、自分で使った箸やスプーンは自分で洗うか割り箸や使い捨てスプーンを使うなどして看護師さんにかける負担を少しでも減らすなど、看護師さんにできるだけ好かれる努力をすべき。そうすれば親身になってくれる人もいる。
・たいがいの病院の入院病棟では、インスタントラーメンやインスタントスープなどをつくれる熱湯がでる給湯設備があると思います。電子レンジも置いててくれると思います。生きることは食べることだといいますし、食欲があるときは、おいしいものを食べてうれしく思えることができることを祈っております。


音羽病院
・ヘルスケア食で、カレーと温泉たまごを頼んで、混ぜて食べると美味かった。
・事前に楽天エディを申し込んでおいて、売店でそれで買い物すると、小銭要らずで楽やしポイントも溜まるのでお得。
・「おとわ」という毎月病院で配ってる紙に、音羽バスの時刻表が載ってて便利。
・動けて雨の降ってない日は、夢殿(ゆめどの)に行くと気分転換になってよかった。
・胃が食べ物を受け付けない時は、事前に頼めば次の食事から全粥にして貰える。
・ワンピースの単行本最新刊は発売日近辺で売店でも買える。遅いと売り切れの場合有り。


京都府立医科大学付属病院
・まいこネットに登録すると、採血結果などをスマホやPCを使ってネットで見ることができるようになる。申し込みのなどの紙は外来1Fの受付で貰える。
・外来棟1階の喫茶店カフェドクリエにて、お金をチャージすると電子マネーとして店で使えるカードがもらえる。5%引きでお得だが、2年間不使用やとチャージしたお金が消えるので注意。
・カフェドクリエカードでコーヒーなどを買ったら(現金で買ってもそうかもしれませんが)、当日中にレシートを見せたら100円か150円で、もう1杯だけなにかコーヒーなどをおかわりできるとのことです。カフェオレは150円(正確には5%引きで143円)でおかわりできました。
・大学の正門(病院の正門じゃない方。ローソンより少し下がった所)からまっすぐ東にいくと、鴨川の畔にでられる。季節のよい時期などは気分転換になってよいと思う。


お金について
・健康保険組合によっては、仕事を辞めてからでも、条件を満たしてれば、傷病手当金がでる場合がある。詳しくは自分が所属してる(た)健康保険組合のサイトを見るなり問い合わせするなりしてください。
・国民健康保険の条例減免などで、保険料を減免して貰える場合がある。
・国民年金も免除制度があるので、支払いが困難なとき、手続きをとれば、保険料を免除してもらえることがある。ただし老齢年金を受け取るときに、年金額が減らされるなどの反映はある模様。病気が長引いたときや障害が残った場合に、もしかしたら貰えるかもしれない障害年金の受給要件を満たしておくために、国民年金は保険料を支払うか免除の手続きを取るかしといたほうがいい、というか絶対しとくべき。
・京都の場合、市民税・府民税も、前年の収入が低いなど、場合によっては減免してもらえることがあるとのこと。
・高額療養費の支給や確定申告時の医療費控除に必要になってくるので、医療費の領収書は、残しておくこと。
・入院直前や入院中などに仕事を辞めて、治療が長引き、雇用保険の失業給付が期限内に受け取れなさそうな場合は、治療終了まで(最大3年間)受給開始を遅らせてもらう手続きを取ることができる。詳しくは職安に問い合わせてもらったほうがいいですが、申請できるのは決まった期間があって、私が貰った説明書きには「申請期間は、職業に就くことができない状態が30日続いた場合に30日目の翌日から1カ月以内です。離職日翌日から数えて31日目から1か月以内に申請してください。」て書いてました。郵送でも手続きがとれました。